国際協力で進む宇宙開発:国際宇宙ステーション
地上からおよそ400キロメートル上空を飛行し続ける巨大な建造物、国際宇宙ステーション(ISS)。15もの国々が力を合わせ、建設、運用を続けています。 ISSは、人類が宇宙空間で長期間生活を送るための研究や、地上では行えない特殊な環境を利用した実験を行うための施設です。
地球を約90分で1周するISSは、地上の私たちに宇宙の壮大さを伝えながら、様々な発見をもたらしています。たとえば、宇宙空間では、筋肉や骨が衰えやすくなることが明らかになりました。そこで、ISSでは宇宙飛行士が定期的に運動を行い、その効果を検証することで、将来の有人宇宙探査における課題や解決策を探っています。
また、ISSには、地球を観測するための最新鋭の装置が搭載されており、地球温暖化や自然災害などの地球規模の問題を宇宙から監視する役割も担っています。
国際宇宙ステーションは、科学技術の進歩だけでなく、国際協力の象徴として、人類に夢と希望を与え続けています。そして、その成果は、未来の宇宙開発や私たちの生活にも大きく貢献していくことでしょう。