アルカリ蓄電池

蓄電

ニッケル亜鉛蓄電池: 再び注目される蓄電技術

- ニッケル亜鉛蓄電池とはニッケル亜鉛蓄電池は、その名の通り、正極にニッケル系の化合物、負極に亜鉛を用いた蓄電池です。歴史を紐解くと、1900年代初頭、今から100年以上も前にすでに実用化されていました。 当時としては画期的な蓄電池として登場したニッケル亜鉛蓄電池でしたが、エネルギー密度や寿命の面で課題を抱えていました。簡単に言うと、同じ大きさや重さでも蓄えられる電気の量が少ない、そして、繰り返し充放電できる回数が限られているという弱点があったのです。 その後、時代が進むにつれて、より高性能な鉛蓄電池やニカド電池などが登場してきました。これらの新型蓄電池は、エネルギー密度や寿命の面でニッケル亜鉛蓄電池を凌駕していたため、ニッケル亜鉛蓄電池は次第に市場から姿を消していきました。 しかし、近年、ニッケル亜鉛蓄電池は再び注目を集め始めています。その理由は、環境負荷の低さと資源の豊富さです。ニッケル亜鉛蓄電池は、従来の鉛蓄電池やニカド電池と比べて、環境や人体への影響が少なく、リサイクルもしやすいという特徴があります。また、ニッケルや亜鉛は比較的資源が豊富であるため、将来にわたって安定供給が見込める点も魅力です。