アミノ酸

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生命の設計図を読む: コドンの役割

私たちの体は、非常に小さな細胞という単位が集まってできています。細胞は肉眼では見えないほど小さく、人体は約37兆個もの細胞からできていると言われています。そして、この小さな細胞の一つ一つに、生命の設計図とも言える遺伝情報が詰まっているのです。この遺伝情報には、私たちの体の特徴(例えば、髪や目の色、身長など)を決める情報だけでなく、生命活動を維持するために必要な様々な情報も含まれています。 では、この重要な遺伝情報は一体どのような形で保存されているのでしょうか?答えは、DNAと呼ばれる物質です。DNAは、細胞の中心に位置する核と呼ばれる場所に存在しています。 DNAは、まるで鎖のように長く繋がった構造をしています。そして、この鎖をよく見ると、アデニン、グアニン、シトシン、チミンという4種類の物質が、決まった順番で繰り返し並んでいることが分かります。これらの物質は塩基とも呼ばれ、それぞれA、G、C、Tというアルファベットで表されます。 つまり、DNAは、A、G、C、Tの4文字が延々と続く、まるで暗号のようなものなのです。この4文字の並び方が、遺伝情報の内容を決めています。遺伝情報は、この4文字の組み合わせで書かれた、生命の設計図と言えるでしょう。
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生命の源、アミノ酸を探る

- アミノ酸とはアミノ酸は、私たちの体を作るタンパク質の材料となる、とても重要な物質です。例えるなら、タンパク質という家を建てるためのレンガのようなものです。アミノ酸は、その構造の中に「アミノ基」と「カルボキシル基」という二つの特別な部分を持っています。この二つがくっついていることで、アミノ酸は他のアミノ酸と結合し、鎖のように長く繋がることができます。この鎖が、タンパク質の基礎となるのです。自然界には、実に様々な種類のアミノ酸が存在しますが、人間の体を作るタンパク質に使われているのは、その中のわずか20種類だけです。 この20種類のアミノ酸が、決まった順番で鎖状に繋がることで、それぞれ異なる形と働きを持つ、多様なタンパク質が生み出されるのです。例えば、筋肉や臓器、髪や爪など、私たちの体の様々な部分を構成するのもタンパク質であり、その材料となるアミノ酸は、食事を通して体内に取り込まれます。そして、体内で再び分解され、必要なタンパク質へと組み立て直されます。このように、アミノ酸は生命活動の維持に欠かせない、まさに「生命のレンガ」と呼ぶにふさわしい物質なのです。