エコロジー

その他

地球にやさしい3R:資源を大切に使う暮らし

現代社会は、物が溢れ、人々の消費欲が絶えず刺激される時代です。大量生産、大量消費、大量廃棄という流れが定着し、経済成長の原動力となってきました。しかし、その裏側では、地球全体の資源が枯渇し、環境汚染が深刻化するなど、様々な問題が生じているのも事実です。 大量生産は、低価格で製品を提供できる一方、品質よりも量を重視する傾向があります。そのため、製品の寿命が短くなり、すぐに買い替えが必要になる事態も少なくありません。また、大量消費は、過剰な包装や使い捨て文化を生み出し、ゴミ問題の深刻化に拍車をかけています。 このような状況を打破するために、私たちが目指すべきは、「循環型社会」です。循環型社会とは、資源を可能な限り長く使い、ゴミを減らし、再利用や再生を通じて資源を循環させる社会のことです。製品の設計段階から長寿命化やリサイクルを考慮したり、シェアリングエコノミーのような新しい消費のスタイルを取り入れたりすることで、資源の有効活用と環境負荷の低減を両立させることができます。 大量消費社会からの脱却は、私たち一人ひとりの意識改革と行動変容にかかっています。未来の世代に美しい地球を残すためにも、持続可能な社会の実現に向けて、共に歩みを進めていきましょう。
発電方法

意外と知らない?節水と発電の関係

私たちの生活に欠かせない電気は、火力発電所、水力発電所、原子力発電所といった発電所で主に作られています。多くの発電方法では、水資源が重要な役割を担っています。 火力発電所では、石炭や石油などの燃料を燃やし、その熱で水を沸騰させて蒸気を発生させます。この高温・高圧の蒸気の力でタービンと呼ばれる羽根車を回し、タービンに連結された発電機を回転させることで電気を起こしているのです。そして、使い終わった蒸気は冷やされて水に戻され、再び蒸気を発生させるために利用されます。この冷却の過程で大量の冷却水が必要となります。 一方、水力発電所では、ダムに貯めた水を高いところから低いところへ落とすことで、その水の流れで水車を回して発電機を動かします。水力発電は、水の位置エネルギーを運動エネルギー、そして電気エネルギーに変換していると言えます。 原子力発電所でも、原子炉内で核燃料が核分裂する際に発生する熱を利用して水を沸騰させ、蒸気を発生させてタービンを回し発電しています。火力発電と同様に、蒸気を冷却して水に戻す過程で大量の冷却水が必要となります。 このように電気を作り出すためには、水は欠かせない役割を果たしているのです。