
エネルギー起源二酸化炭素と地球温暖化
私たちが毎日使う電気や熱などのエネルギーは、その多くが石炭や石油、天然ガスといった化石燃料を燃やすことで作られています。これらの燃料は、太古の生物の遺骸が変化してできたもので、燃やすと二酸化炭素が発生します。これが「エネルギー起源二酸化炭素」と呼ばれるものです。
地球温暖化を引き起こす原因となる温室効果ガスには、いくつか種類がありますが、日本ではこのエネルギー起源二酸化炭素が最も多く排出されています。2002年度のデータでは、なんと全体の88%を占めています。これは、私たちの日常生活や経済活動が、地球温暖化と密接に関係していることを示しています。つまり、電気やガス、ガソリンなどをたくさん使う生活は、それだけ多くの二酸化炭素を排出していることになり、地球温暖化を加速させてしまうのです。
地球温暖化の影響を抑えるためには、エネルギー起源二酸化炭素の排出量を減らすことが重要です。そのためには、省エネルギーを心がけたり、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの利用を増やしていくなど、社会全体で取り組んでいく必要があります。