
エネルギーの単位:バーレルって?
- 石油の量り方
石油や原油の価格を伝えるニュースなどで、「1バレルあたり〇〇円」といった表現を耳にすることがありますね。この「バレル」とは、一体どのような単位なのでしょうか?
実は「バレル」は、体積を表す単位の一つです。ニュースなどでは「1バレルは約159リットル」と紹介されているのを目にしたことがあるかもしれません。これは、ドラム缶およそ2つ分の大容量に相当します。
では、なぜ石油の量を測るのに「バレル」が使われているのでしょうか?
19世紀半ば、アメリカで石油産業が盛んになった当初、石油は様々な容器に入れて運搬されていました。その中でも特に多く使われていたのが、ウィスキー樽だったのです。 当時はまだ決まった単位がなく、このウィスキー樽を単位として「1バレル」と呼ぶようになりました。
その後、石油産業が世界中に広がるにつれて「バレル」も世界共通の単位として定着していきました。ただし、国や地域によって微妙に容量が異なっていたため、1980年代に国際的に1バレル=42米ガロン(約159リットル)と統一されました。
現在では、世界中の石油取引でこの「バレル」という単位が使われています。