シャフト炉

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原子力製鉄の心臓部 シャフト炉

鉄は私たちの生活に欠かせない材料であり、建物や車、橋など、様々なものに使われています。しかし、鉄を作るためには多くのエネルギーが必要で、その過程で地球温暖化の原因となる二酸化炭素が大量に排出されてしまうことが課題となっています。 そこで注目されているのが、原子力の力を使って鉄を作る「原子力製鉄」です。原子力発電は、火力発電のように二酸化炭素を排出することなく、膨大なエネルギーを生み出すことができます。このエネルギーを利用することで、より環境に優しい鉄作りが可能になると期待されています。 原子力製鉄で特に重要な役割を担うのが「シャフト炉」です。シャフト炉は、鉄の原料である鉄鉱石から酸素を取り除き、鉄を取り出すための設備です。この炉の中に鉄鉱石とコークスと呼ばれる燃料を入れ、原子力発電で得られた熱を加えることで、鉄鉱石から酸素が取り除かれ、鉄だけを取り出すことができます。 原子力製鉄はまだ開発段階ですが、実用化されれば、地球温暖化対策に大きく貢献できると期待されています。将来的には、この技術によって作られた鉄が、私たちの身の回りの様々なものに使われるようになるかもしれません。