
前立腺がん治療の革新:シード線源療法
- シード線源とはシード線源とは、前立腺がんの放射線治療で用いられる、米粒よりも小さな放射線源のことを指します。その名の通り、治療に必要な放射線を出す小さな「種」を患部に埋め込む治療法に用いられます。シード線源は、直径わずか0.8mm、長さ4.5mmという非常に小さく、体内に入れても違和感が少ないのが特徴です。材質はチタンでできており、その中に放射性ヨウ素(I-125)が封入されています。チタン製のカプセルは体内に入れた後も壊れたり溶けたりすることはなく、安全に体外に排出されます。シード線源から放出される放射線は、周囲の正常な組織への影響を最小限に抑えながら、がん細胞に集中的に照射されます。これにより、がん細胞を死滅させ、前立腺がんの治療効果を高めることが期待できます。