原子炉科学研究所:ロシアの原子力研究の中心
1956年、ロシアのディミトロフグラードに原子炉科学研究所、通称RIARが設立されました。当時のソ連は、原子力研究が国の将来を左右する重要な鍵となると考えていました。そして、原子炉技術の開発を急速に進めるために、世界に通用するような最高の研究機関が必要だと判断したのです。こうしてRIARは、ソ連の原子力研究の中心的な役割を担う機関として誕生しました。 RIARは、原子炉の設計や構造といった原子炉工学をはじめ、原子炉に使用される材料の研究、ウランより重い元素である超ウラン元素の研究など、原子力に関する幅広い分野の研究開発に取り組んできました。