ベースロード

その他

電力供給の安定化に貢献するミドルロード電源

私たちの生活に欠かせない電気は、常に一定の量が使われているわけではありません。朝起きて電気をつけたり、温水シャワーを浴びたり、電車に乗ったりと、人々の活動が活発になる朝と夕方は、電気の使用量が一日の中で最も多くなります。これがピークロードと呼ばれる時間帯です。 一方で、人々が寝静まっている夜間から明け方にかけては、電気の使用量は最も少なくなります。これがベースロードです。 ミドルロードは、このベースロードとピークロードの間の時間帯の電力需要を指します。具体的には、日中の比較的安定した電力需要がこれに当たります。オフィスビルや工場の稼働など、私たちの社会活動が一定レベルで続くことで、ミドルロードの電力需要は支えられています。 電力会社は、この変動する電力需要に常に対応し、安定的に電気を供給する必要があります。ベースロードには、主に運転を停止したり出力調整が難しい火力発電所や原子力発電所が用いられます。ピークロードには、起動・停止が容易な水力発電所や石油火力発電所などが対応します。そして、ミドルロードには、太陽光発電や風力発電など、天候に左右される再生可能エネルギーも活用しながら、電力の安定供給を目指しています。
原子力発電の基礎知識

電力システムの安定供給を支えるベースロード電源

私たちの暮らしに欠かせない電気ですが、常に一定の量が使われているわけではありません。電気の使用量は時間帯によって大きく変化します。これを「電力需要の変動」と呼びます。一般的に、電気は朝と夕方に多く使われます。これは、家庭では朝食の準備や照明の使用、企業では始業時間帯に多くの電気が必要となるためです。また、帰宅時間帯には再び照明や家電製品の使用が増えるため、夕方も電気の使用量はピークを迎えます。 一方、深夜から早朝にかけては、ほとんどの人が寝ているため、電気の使用量は1日の中で最も少なくなります。このように、電気の需要は常に変動しており、原子力発電所を含む発電所は、この変動に対応して電力を供給する必要があります。 電力会社は、需要の変化を予測し、それに合わせて発電所の運転を調整しています。需要が少ない時間帯には発電量を抑え、需要がピークを迎える時間帯には、原子力発電のように出力調整が難しい発電所は一定の運転を続け、水力発電など調整しやすい発電所で需要を満たすように調整しています。