ミルテーリング

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原子力発電と鉱さい:ウラン精錬の副産物

- 鉱さい金属精錬の立役者 鉱さいとは、金属を精錬する過程で必然的に生じる副産物のことです。スラグやカラミといった別名でも呼ばれています。一見すると、金属を取り出した残りの不要な部分、つまり廃棄物のように思えるかもしれません。しかし実際には、鉱さいは精錬工程において非常に重要な役割を担っています。 金属を精錬する際には、鉱石から目的の金属だけを取り出す必要があります。しかし、鉱石には金属以外にも様々な成分が含まれており、これらを効率的に除去しなければ、純度の高い金属を得ることはできません。 そこで登場するのが鉱さいです。鉱さいは、金属以外の不純物を溶かし込み、分離する役割を担います。高温で溶融状態になった鉱石に、適切な鉱さいを添加することで、不純物と化学反応を起こし、分離しやすくするのです。 このように、鉱さいは高品質な金属を得るために欠かせない存在と言えるでしょう。また、近年では、鉱さいをセメントや肥料、道路の舗装材などに有効活用する取り組みも進められています。これまで廃棄物とされてきた鉱さいは、資源としての価値も見直されつつあります。
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資源とリスク:ウラン鉱石の尾鉱

- 鉱石を絞った残りかす、尾鉱とは 鉱山では、私たちが必要とする金属を取り出すために、日々たくさんの鉱石が掘り出され処理されています。しかし、鉱石の全てが資源として活用されるわけではありません。鉱石から有用な成分を抽出した後には、必ず「尾鉱」と呼ばれるものが発生します。 尾鉱とは、小麦から小麦粉を精製した後に残るふすまや胚芽のように、鉱石から価値のある金属を取り除いた残りかすのことです。一見すると、尾鉱は単なる廃棄物のように思えるかもしれません。しかし、視点を変えれば、尾鉱は資源となり得る可能性も秘めています。 尾鉱には、まだ抽出されていない有用な成分が残っている可能性があります。例えば、技術の進歩によって、かつては採算が取れなかった低品位の鉱物資源からも有用な成分を抽出できるようになることがあります。そのような場合、尾鉱は貴重な資源として再び脚光を浴びることになります。 また、尾鉱はコンクリートや道路の建設資材など、他の用途に利用されることもあります。このように、尾鉱は適切に管理し活用することで、資源の有効利用や環境負荷の低減に貢献できる可能性を秘めているのです。