
原子炉の心臓部を守る!ラッパ管の役割
- 原子炉の燃料集合体とは
原子力発電所の中心である原子炉で核分裂反応を起こすために必要な燃料は、ウランです。このウランは、小さなセラミックの粒状に加工され、金属製の棒の中に入れられます。この棒を燃料棒と呼びます。燃料棒は、一本だけでは十分なエネルギーを生み出すことができません。そこで、数十本の燃料棒を束ねて、炉心に設置しやすいようにしたものを燃料集合体と呼びます。
燃料集合体の形状や大きさは、原子炉の種類や設計によって異なります。例えば、沸騰水型原子炉(BWR)では、燃料棒を円筒形に束ねた燃料集合体を採用しています。一方、加圧水型原子炉(PWR)では、燃料棒を正方形に近い形に束ねた燃料集合体を用いています。
燃料集合体は、原子炉の炉心に設置され、核分裂反応を起こすために重要な役割を担っています。そして、燃料集合体の設計は、原子炉の安全性や効率に大きく影響を与えるため、高度な技術と精密な計算が必要とされます。