リステリア症

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身近に潜む危険!リステリア菌にご用心

- リステリア菌とは? リステリア菌は、リステリア症という食中毒の原因となる、自然界に広く分布する細菌です。土壌や水、動物の腸内など、私達の身の回りの様々な場所に生息しており、特に食肉、魚介類、乳製品、野菜など、多様な食品から検出されることが知られています。 この菌は他の食中毒の原因となる菌と比べて増殖する速度が遅いため、すぐに症状が現れることは稀です。しかし、低温環境でも増殖できるという特徴を持っており、冷蔵庫で保管している食品であっても油断はできません。食品に付着したリステリア菌が増殖し、一定量を超えてしまうと、食後数時間から数週間の潜伏期間を経て、発熱や頭痛、嘔吐、下痢といった食中毒の症状を引き起こします。 健康な成人の場合は軽症で済むことが多いですが、妊婦や高齢者、免疫力が低下している方などは重症化する危険性が高いです。特に妊婦が感染すると、流産や早産、胎児感染を引き起こす可能性があり、注意が必要です。リステリア菌による食中毒を防ぐためには、食品の適切な取り扱いが重要です。食品を加熱処理する、生野菜はしっかりと洗浄する、冷蔵庫の温度管理を徹底するなど、日頃から衛生面に配慮した食品管理を心がけましょう。