リンパ球

放射線について

免疫の要、胸腺の役割とは?

- 胸腺の位置と大きさについて胸腺は、体の免疫システムにおいて重要な役割を果たす臓器です。 ちょうど胸の真ん中あたり、胸骨の裏側に位置し、心臓を包み込むようにその前面に位置しています。心臓を守るように覆いかぶさるように存在することから、「心臓の前にある腺」を意味する「胸腺」と名付けられました。胸腺の大きさは、個人差や年齢によって異なり、一概には言えません。 しかし、一般的には思春期に最大となり、その後は徐々に小さくなっていくとされています。 最大時で30~40グラム程度になり、これは、私たちがよく目にする果物で例えると、みかん1個か、小さなレモン1個分の大きさに相当します。 胸腺は、生まれたばかりの頃は小さく、思春期にかけて徐々に大きくなり、免疫機能の成熟とともに重要な役割を担います。 そして、思春期を過ぎると再び徐々に小さくなっていきます。これは、年齢を重ねるにつれて、免疫システムの働きが徐々に変化していくためだと考えられています。
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放射線と白血球減少症

私たちの体内を流れる血液中には、健康を維持するために欠かせない、白血球という細胞が存在しています。白血球は、体内に入り込もうとする細菌やウイルスなどの異物を攻撃し、排除する、いわば体の防衛部隊としての役割を担っています。 健康な状態であれば、血液1立方ミリメートルあたり5,000個から10,000個ほどの白血球が存在しています。この数は年齢や体質、時間帯などによって多少変動しますが、一般的にはこの範囲内であれば正常とされています。 しかし、様々な原因によって、この白血球の数が減少してしまうことがあります。血液1立方ミリメートルあたり5,000個未満にまで減少した状態を、白血球減少症と呼びます。白血球減少症になると、細菌やウイルスに対する抵抗力が弱まり、感染症にかかりやすくなってしまうリスクが高まります。 白血球が減少する原因は、骨髄における造血機能の低下や、免疫系の異常、抗がん剤などの薬剤の副作用など、実に様々です。白血球の減少が続く場合は、その原因を特定し、適切な治療を受けることが重要となります。
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放射線と白血球の関係

私たちの体内には、血管の中を流れる血液が存在し、その血液中には、体を守るために戦う細胞たちがいます。その中でも、細菌やウイルスなどの外敵から体を守る、勇敢な戦士が白血球です。健康な人であれば、血液1mm³あたり4,000~8,000個ほどの白血球が存在し、毎日休むことなく私たちの体を守ってくれています。 白血球は、大きく分けて顆粒球、リンパ球、単球の3つの種類に分けられます。顆粒球は、細菌などの比較的大きな異物を発見して、それを食べてしまうという、まさに最前線で戦う戦士のような役割を担っています。リンパ球は、一度侵入してきた細菌やウイルスを記憶し、次に侵入してきた際に効率よく攻撃できるように、戦略を練る司令官のような役割を担っています。単球は、血管の外に出て、マクロファージという細胞に変化し、死んだ細胞や細菌などを掃除する、後方支援部隊のような役割を担っています。 このように、白血球は種類ごとに異なる役割を担い、互いに協力し合うことで、私たちの体を守ってくれています。まさに、白血球は、目に見えない外敵から身を守る、私たちの体を守る免疫システムの大切な一員と言えるでしょう。
放射線について

放射線とリンパ球の関係

私たちの体には、まるで軍隊のように体内を守護する、免疫と呼ばれるシステムが備わっています。この免疫システムの中で、リンパ球は司令官のような、非常に重要な役割を担っています。体内に侵入してきた細菌やウイルスなどの敵を発見すると、攻撃指令を出し、撃退する、いわば免疫軍の司令塔です。 リンパ球は、血液中に存在する白血球の一種です。全体のわずか20〜25%程度ですが、体を守る上で欠かせない、非常に重要な細胞です。リンパ球は、骨髄にある造血幹細胞という細胞から作られます。リンパ節や脾臓といった器官で成熟し、血液の流れに乗って体中をくまなく巡回し、絶えず敵の侵入に備えています。 リンパ球は、大きく分けてTリンパ球とBリンパ球の二つに分類されます。Tリンパ球は、敵を直接攻撃する役割を担い、感染した細胞を見つけ出して破壊します。一方、Bリンパ球は、抗体と呼ばれる武器を産生し、敵を攻撃します。抗体は、特定の敵にのみ結合するミサイルのようなもので、敵を効率的に排除することができます。 このように、リンパ球は免疫システムにおいて、敵の発見から攻撃、排除まで重要な役割を担っています。私たちの体は、リンパ球の働きによって、病気から守られているのです。