レーザ

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YAGレーザとは?

- YAGレーザの概要YAGレーザは、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)という結晶に光を当てて励起することで発生するレーザで、主に近赤外線領域の光を放出します。このレーザの波長は1.06μmであり、これは人間の目には見えない領域です。 YAGレーザは、他のレーザと比べてエネルギー効率が高く、安定した出力を持つという特徴があります。そのため、様々な分野で応用されています。例えば、医療分野では、その高いエネルギー効率と出力安定性を活かして、眼科手術や皮膚科治療などに利用されています。また、工業分野では、金属の切断や溶接、マーキングなどに利用されています。その他にも、精密加工や計測、レーザーポインターなど、幅広い分野で活用されています。YAGレーザは、コンパクトな設計が可能なため、様々な装置に組み込むことができます。また、パルス発振や連続発振など、用途に応じて出力方式を選択することができます。このように、YAGレーザは、高い性能と汎用性を兼ね備えたレーザとして、今後も様々な分野で活躍していくことが期待されています。
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CO2レーザとは?仕組みと利点を解説

- 二酸化炭素レーザの概要二酸化炭素レーザは、炭酸ガスを利用してレーザ光を作り出す装置です。このレーザは目に見えない赤外線を照射する装置で、金属やセラミック、プラスチック、木材など、様々な素材の加工に利用されています。二酸化炭素レーザが広く利用されている理由は、精度の高い加工が可能だからです。レーザ光は一点に集中してエネルギーを与えることができるため、材料の表面をわずかに溶かしたり、蒸発させたりすることで、切断や穴あけ、表面に文字や模様を刻印するマーキングなど、様々な加工ができます。二酸化炭素レーザの特徴は、波長が10.6マイクロメートルであることです。この波長は多くの物質に吸収されやすいため、効率的に熱エネルギーに変換され、加工に適しています。また、二酸化炭素レーザは他のレーザに比べて出力が高く、短時間で加工を完了できるため、製造の効率化にも貢献します。これらの特徴から、二酸化炭素レーザは、自動車や電子機器などの製造業をはじめ、医療分野での手術や治療、さらには最先端の研究開発まで、幅広い分野で活躍しています。