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米国における政府活動評価:業績結果法(GPRA)の概要

- はじめにGPRAとは国民への説明責任を果たし、政府の資金をより有効に活用することを目的として、1993年にアメリカで「業績結果法」(GPRA Government Performance and Results Act)という法律が制定されました。この法律は、連邦政府機関が行う政策やプログラムについて、その効果と効率性を評価することを定めたものです。GPRA以前は、政府機関の活動は、その活動量を基準に評価されていました。例えば、「道路を何キロメートル建設したか」「何件の申請を処理したか」といったように、実際に行った作業量を測ることが評価の主な指標だったのです。しかしGPRAは、従来の活動量ベースの評価から、成果に基づく評価への転換を促しました。つまり、政府の活動が実際にどのような成果を上げたのかを、測定可能な形で示すことを求めるようになったのです。これは、単に作業をこなすだけでなく、その作業によって社会がどのように変化したのか、国民にどのような利益をもたらしたのかを明確にするという、政府の姿勢の変化を示すものです。GPRAは、政府活動の透明性を高め、国民からの信頼を得るためにも重要な役割を果たしています。