放射線医学:診断から治療まで
- 放射線医学とは放射線医学とは、目に見えない放射線や放射性物質の力を借りて、病気の診断や治療を行う医学の一分野です。
私たちにとって身近な例としては、健康診断や病気の検査で利用されるレントゲン撮影があります。レントゲン撮影は、放射線医学の中でも代表的なX線診断と呼ばれる技術を用いています。X線診断では、骨の状態を調べるだけでなく、肺や心臓、血管など、体の様々な部位を鮮明に映し出すことができます。
また、近年特に注目されているのが、がん治療における放射線の活用です。放射線は、がん細胞を死滅させる力を持っているため、手術や抗がん剤治療と並ぶ、がん治療の三本柱の一つとして位置づけられています。がん治療に用いられる放射線には、X線以外にも、ガンマ線や電子線など様々な種類があり、がんの種類や状態に合わせて使い分けられています。
このように、放射線医学は、病気の診断から治療まで幅広く貢献しており、人々の健康を守る上で欠かせない分野となっています。