
LNG冷熱発電:エネルギーの有効活用
- はじめに
都市ガスや発電の燃料として私たちの暮らしに欠かせないものとなっているのが、液化天然ガス(LNG)です。LNGは、天然ガスをマイナス160℃という極低温まで冷却し、液体にしたものです。液体にすることで体積が約600分の1まで小さくなるため、効率的に輸送・貯蔵することができます。
LNGは利用する際に気体に戻す必要がありますが、この気化の過程で周囲から大量の熱を奪うという特性があります。 LNG冷熱発電は、この気化の際に発生する冷熱エネルギーを利用した発電方法です。
従来の発電方法では、燃料を燃焼させて発生する熱エネルギーを利用していましたが、LNG冷熱発電は、気化熱という自然の力を利用するため、エネルギー効率が高く、環境負荷の低い発電方法として注目されています。