地球環境

その他

原子力発電と環境負荷:地球にやさしいエネルギーを考える

- 環境負荷ってなんだろう? 私たち人間は、毎日生活していく中で、知らず知らずのうちに環境に負荷をかけて暮らしています。たとえば、電気やガスを使う、車に乗る、食べ物を食べる、服を買う、といった行動は、すべて環境に何らかの影響を与えています。 環境負荷とは、このような人間の活動が、環境にどれくらい影響を与えているのかを示す言葉です。環境を守るための法律では、環境の保全を壊してしまうかもしれないものを環境負荷と定義しています。 具体的には、石油や石炭、天然ガスといった限りある資源をたくさん使うことや、電気を作るためにたくさんのエネルギーを使うこと、工場や車から排出される二酸化炭素や有害な物質、そして、使い終わった製品や生活から出るゴミなどが環境負荷にあたります。 これらの行動は、地球全体の気温が上昇する地球温暖化や、空気を汚してしまう大気汚染、川や海の水を汚してしまう水質汚濁など、地球規模でも地域規模でも、様々な環境問題を引き起こす可能性があります。環境負荷を減らすためには、一人ひとりが問題意識を持って、日々の行動を見直していくことが大切です。
その他

地球環境を守る監視の目: GEMS

- 地球環境監視システムとは 地球環境監視システム、英語ではGlobal Environment Monitoring System、略してGEMSと呼ばれるこのシステムは、地球全体の環境状態を継続的に監視し、評価する国際的な枠組みです。1974年に国連環境計画(UNEP)や世界保健機関(WHO)など、複数の国連機関によって設立されました。 GEMSの目的は、地球環境の変化とそれが人間や生態系に及ぼす影響を、科学的なデータに基づいて明らかにすることです。そのために、世界中の様々な機関と協力して、大気、水、土壌、生物などの状態に関するデータを収集・分析し、その結果を広く公開しています。 GEMSが扱う環境問題は多岐に渡り、気候変動、大気汚染、水質汚濁、生物多様性の損失など、地球規模での課題を網羅しています。これらの問題に対して、GEMSは正確でタイムリーな情報を提供することで、国際社会による環境問題への対策や政策決定を支援する役割を担っています。 GEMSの活動は、地球環境の現状を把握し、未来の世代に健全な地球を引き継ぐために不可欠です。私たちは、GEMSの活動を通して、地球環境問題の深刻さを改めて認識し、持続可能な社会の実現に向けて積極的に行動していく必要があります。
その他

地球を守る海の監視役:全球海洋観測システム

地球全体の海の環境を常に把握し、将来の変動を予測するために、世界各国が協力して「全球海洋観測システム(GOOS)」という壮大な計画に取り組んでいます。これは、海の状態を長期間にわたって、体系的に観測する国際的な取り組みです。ユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)や世界気象機関(WMO)などが中心となり、世界中の海を観測し、データを収集・分析しています。 GOOSは、海洋における様々な現象を観測対象としています。例えば、海水温や塩分濃度、海流の速さや方向、波の高さと周期など、海の物理的な状態を観測します。さらに、プランクトンの量や魚介類の分布など、海洋生物に関する情報も収集します。これらのデータは、気候変動の影響評価、海洋汚染の監視、漁業資源の管理、船舶の安全航行など、様々な分野で活用されています。 GOOSは、世界中に設置された様々な観測機器からデータを収集しています。例えば、海面に浮かんで観測を行うブイ(浮標)、海中を漂流しながら観測を行う漂流ブイ、海底に設置して観測を行う係留系などがあります。また、人工衛星による観測も重要な役割を担っています。 GOOSで得られたデータは、世界中の研究機関や政府機関などで共有され、様々な解析や予測に利用されています。これらのデータは、私たちが海の現状を正しく理解し、将来の海を守るために欠かせないものです。
再生エネルギーと環境負荷

地球の恵み、地熱発電の潜在力

- 地熱とは地球の内部は高温高圧の状態にあり、中心部に至っては6000度にも達すると言われています。この熱はマグマや熱水の形で地球全体に広がり、場所によっては地表付近にまで熱が伝わってきます。私達が普段目にする温泉や火山も、この地熱の表れの一つです。 地熱は地球が持つ巨大なエネルギーと言えます。この熱エネルギーを利用して発電するのが地熱発電です。地熱発電は、天候に左右されず安定した電力を供給できる点や、二酸化炭素の排出量が少ない点など、多くの利点があります。 地熱は発電以外にも、温泉や暖房など、様々な用途に利用されています。地球に優しいクリーンエネルギーとして、地熱への期待はますます高まっています。