埋設センター

原子力施設

低レベル放射性廃棄物とは?埋設センターの役割

- 低レベル放射性廃棄物とは原子力発電所など、放射性物質を取り扱う施設からは、放射能レベルの異なる様々な廃棄物が発生します。その中でも、ウラン燃料そのものや、使用済燃料のように高い放射能を持つものとは別に、比較的低いレベルの放射能を持つものが低レベル放射性廃棄物と呼ばれています。では、具体的にどのようなものが低レベル放射性廃棄物なのでしょうか? 原子力発電所の運転や保守、放射性物質を用いる研究施設などから発生する、使用済みの作業服や手袋などの保護衣、工具、廃液、廃樹脂などが代表的な例です。これらの廃棄物は、放射性物質に直接触れたり、放射線が当たったりすることで、微量の放射能を持つようになります。低レベル放射性廃棄物は、その放射能レベルや性状に応じて、適切な処理と処分が行われます。例えば、固体であれば圧縮処理や焼却処理を行い、体積を減らした後、遮蔽効果のある容器に封入します。液体であればセメントなどで固形化処理を行い、同様に容器に封入します。そして、これらの容器は最終的には、安全が確認された埋設施設において、適切に管理されながら処分されます。