宇宙太陽光発電:SSPSの現状と未来
- 宇宙太陽光発電システムとは宇宙太陽光発電システム(SSPS)は、未来のエネルギー問題解決の切り札として期待されている、壮大な発電システムです。 具体的には、まず、地球の周りを回る軌道上に巨大な太陽電池パネルを設置します。このパネルで太陽光エネルギーを電気に変換します。次に、この電力をマイクロ波やレーザーといった電磁波に変換し、地上へと送電します。地上に設置された受信施設で電磁波を受信し、再び電力に変換したり、水素などの燃料を生成したりすることで、私達の生活に欠かせないエネルギーとして利用できるようになります。宇宙空間は、地球上と比べて太陽光エネルギーが豊富であり、天候や昼夜の影響を受けずに発電できるという利点があります。 つまり、SSPSは、天候に左右されやすい地上での太陽光発電と比べて、安定したエネルギー供給を可能にするのです。 また、二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーという点も大きな魅力です。しかし、SSPSの実現には、巨大な構造物を宇宙空間へ輸送・建設するための技術やコスト、送電システムの安全性確保など、まだ多くの課題が残されています。