安全検査

原子力の安全

壊さずに調べる技術:非破壊検査

- 非破壊検査とは非破壊検査とは、読んで字のごとく、検査対象物を壊すことなく、その内部の状態を調べる技術のことです。従来の検査方法では、内部の状態を詳しく調べるためには、対象物を切断したり、一部を破壊したりする必要がありました。しかし、このような方法では、検査後に製品として使用することができなくなってしまいます。一方、非破壊検査では、対象物にX線や超音波、電磁波などを当て、その反射や透過の様子を分析することで、内部の状態を調べます。検査対象物を傷つけることなく検査ができるため、検査後も製品としてそのまま使用することができます。この技術は、航空機や鉄道、橋梁などの社会インフラから、原子力発電所、石油化学プラント、医療機器、電子部品に至るまで、様々な分野で製品の品質保証や安全性の確保に役立っています。近年では、技術の進歩により、より高精度な検査が可能となっており、その重要性はますます高まっています。
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発電設備の安全を守る:発電設備技術検査協会の役割

私たちの生活に欠かせない電気は、様々な発電所で作られていますが、その安全を陰ながら支えている機関があります。それが発電設備技術検査協会、通称JAPEICです。 JAPEICは、昭和45年6月の設立以来、火力発電所や原子力発電所など、多種多様な発電設備の品質維持・向上に力を注いできました。 具体的には、発電所の建設段階から運転、そして定期的なメンテナンスに至るまで、あらゆる段階において技術的な視点から厳しく検査を行い、安全性の確保に貢献しています。 JAPEICの活動は多岐に渡り、検査業務だけでなく、発電設備に関する技術基準の策定や、技術者の育成、さらには国内外の関係機関との連携など、幅広い分野で活躍しています。 このように、JAPEICは電気事業と電機工業の発展に大きく寄与しており、私たちの生活を支える電気の安全・安定供給を陰ながら支える、まさに縁の下の力持ちといえるでしょう。