
資源とリスク:ウラン鉱石の尾鉱
- 鉱石を絞った残りかす、尾鉱とは
鉱山では、私たちが必要とする金属を取り出すために、日々たくさんの鉱石が掘り出され処理されています。しかし、鉱石の全てが資源として活用されるわけではありません。鉱石から有用な成分を抽出した後には、必ず「尾鉱」と呼ばれるものが発生します。
尾鉱とは、小麦から小麦粉を精製した後に残るふすまや胚芽のように、鉱石から価値のある金属を取り除いた残りかすのことです。一見すると、尾鉱は単なる廃棄物のように思えるかもしれません。しかし、視点を変えれば、尾鉱は資源となり得る可能性も秘めています。
尾鉱には、まだ抽出されていない有用な成分が残っている可能性があります。例えば、技術の進歩によって、かつては採算が取れなかった低品位の鉱物資源からも有用な成分を抽出できるようになることがあります。そのような場合、尾鉱は貴重な資源として再び脚光を浴びることになります。
また、尾鉱はコンクリートや道路の建設資材など、他の用途に利用されることもあります。このように、尾鉱は適切に管理し活用することで、資源の有効利用や環境負荷の低減に貢献できる可能性を秘めているのです。