有害廃棄物

その他

地球環境の守護者:国連環境計画の役割

- 国連環境計画とは国連環境計画(UNEP)は、地球規模の環境問題に対処するために設立された国際連合の機関です。1972年にスウェーデンのストックホルムで開催された国連人間環境会議をきっかけに誕生しました。この会議は、地球環境の危機が人類共通の課題であることを国際社会に認識させる画期的な出来事となりました。UNEPは、その理念と成果を継承し、1972年12月15日に正式に発足しました。 UNEPの本部はケニアのナイロビに置かれ、世界各地に事務所を展開しています。その活動は多岐にわたり、地球温暖化、生物多様性の損失、化学物質による汚染など、現代社会が直面する様々な環境問題に取り組んでいます。具体的な活動としては、科学的な調査研究に基づいた政策提言、国際的な条約や協定の策定支援、途 developing途上国における環境対策の支援などを行っています。 UNEPは、地球環境の保全と持続可能な開発の推進を使命としています。環境問題を解決するためには、環境保全と経済開発を両立させることが重要であるという考え方に基づき、各国政府、企業、市民社会、国際機関など様々な関係者と連携し、持続可能な社会の実現に向けて活動しています。
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バーゼル条約:有害廃棄物から地球を守る国際的な約束

現代社会は、経済活動の活発化と技術の進歩により、かつてないほど豊かになりました。しかしその一方で、大量の廃棄物の発生という深刻な問題にも直面しています。特に、私たちの生活から排出される廃棄物の中には、その処理方法を誤ると人体や環境に深刻な悪影響を及ぼすものが多くあります。 近年、世界中で人口が増加し、生活水準が向上するにつれて、廃棄物の量は増加の一途をたどっています。さらに、科学技術の進歩に伴い、新たな素材や製品が次々と生み出され、廃棄物の種類も複雑化しています。例えば、プラスチック製品や電子機器などは、その利便性の高さから広く普及しましたが、適切に処理されずに放置されると、土壌や海洋を汚染し、生態系に深刻なダメージを与える可能性があります。 廃棄物問題は、もはや一国だけの問題ではありません。国境を越えて有害な廃棄物が移動し、不適切な処理による環境汚染や健康被害が世界各地で報告されています。廃棄物問題の解決には、各国が協力し、国際的な枠組みの中で、排出量の削減、リサイクルの促進、適正な処理の徹底など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進していく必要があります。