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生命の源、アミノ酸を探る

- アミノ酸とはアミノ酸は、私たちの体を作るタンパク質の材料となる、とても重要な物質です。例えるなら、タンパク質という家を建てるためのレンガのようなものです。アミノ酸は、その構造の中に「アミノ基」と「カルボキシル基」という二つの特別な部分を持っています。この二つがくっついていることで、アミノ酸は他のアミノ酸と結合し、鎖のように長く繋がることができます。この鎖が、タンパク質の基礎となるのです。自然界には、実に様々な種類のアミノ酸が存在しますが、人間の体を作るタンパク質に使われているのは、その中のわずか20種類だけです。 この20種類のアミノ酸が、決まった順番で鎖状に繋がることで、それぞれ異なる形と働きを持つ、多様なタンパク質が生み出されるのです。例えば、筋肉や臓器、髪や爪など、私たちの体の様々な部分を構成するのもタンパク質であり、その材料となるアミノ酸は、食事を通して体内に取り込まれます。そして、体内で再び分解され、必要なタンパク質へと組み立て直されます。このように、アミノ酸は生命活動の維持に欠かせない、まさに「生命のレンガ」と呼ぶにふさわしい物質なのです。