研究の最先端!高速中性子源炉「弥生」
日本の大学で初めて導入された研究用原子炉が「弥生」です。「弥生」は、核分裂で発生する高速中性子を、速度を落とすことなく利用する高速炉と呼ばれるタイプの原子炉です。高速中性子とは、一般的な原子炉で使用される熱中性子よりもエネルギーが高く、物質を透過しやすい性質を持っています。
「弥生」は、この高速中性子を利用することによって、様々な分野の研究に役立ってきました。
例えば、原子炉や核融合炉の材料開発などの材料科学分野、原子核の構造や反応を探る核物理分野、放射線を用いた治療法や診断法を研究する医学分野など、幅広い分野の最先端研究に貢献しています。
「弥生」は、日本の科学技術の発展に大きく貢献してきた重要な研究施設と言えるでしょう。