
海面上昇と氷帽の関係
- 氷帽とは広大な陸地を覆う、巨大な氷の塊を想像してみてください。それがまさに氷帽です。 その面積は5万平方キロメートル以下と定義されており、それよりも大きなものは氷床と呼ばれます。 氷帽と氷床の違いは面積だけですが、どちらも地球の環境に大きな影響を与えています。氷帽は、一年を通して気温の低い地域に形成されます。高い山の頂上や、北極や南極に近い極地などがその代表例です。 これらの地域では、雪が降っても気温が低いため溶けずに残り、長い年月をかけて積もり続けます。 そして、その雪の重みで圧縮されていく過程で、密度が高くなり氷へと変化していくのです。こうして出来た氷帽は、まるで巨大なレンズのようです。 太陽の光を反射することで、地球の温度上昇を抑える役割を担っています。 しかし、近年、地球温暖化の影響で多くの氷帽が縮小しています。これは、地球全体の環境に大きな影響を与える可能性があり、世界中でその変化が注目されています。