
未来への挑戦!海洋温度差発電とは?
- 海洋温度差発電の仕組み
海洋温度差発電(OTEC)は、文字通り海の温度差を利用して電気を作る発電方法です。
太陽の光を浴びて温められた海の表面近くの温かい海水と、太陽の光が届かない深海の冷たい海水の温度差を利用して、発電機を動かします。
仕組みは、まず温かい海水を使ってアンモニアなどの沸点の低い液体を加熱し、蒸気を作ります。この蒸気でタービンを回して発電機を動かし、電気を作り出します。
タービンを回した後の蒸気は、深海から汲み上げた冷たい海水で冷やされて液体に戻ります。この液体は再び温かい海水で加熱され、蒸気になりタービンを回します。このようにして、温かい海水と冷たい海水の温度差を利用して、循環サイクルを作り出し、発電を続けていきます。
海洋温度差発電は、太陽光発電や風力発電のように天候に左右されず、昼夜問わず安定した電力供給が期待できる点が大きな特徴です。また、海水を利用するため、燃料が不要で、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないという利点もあります。