
外部被ばく:放射線の人体への影響
- 外部被ばくとは私たちが日常生活を送る中で、身の回りの環境から放射線を受けることを、外部被ばくと言います。放射線は光のように目に見えるものではなく、においや味もないため、気づかないうちに浴びてしまうことがあります。外部被ばくの原因は、大きく二つに分けられます。一つは自然放射線です。これは宇宙や大地、空気など、自然界から常に出ている放射線です。場所によっては、地面から発生する放射線量の多い地域もありますし、飛行機に乗ることで宇宙からの放射線を多く浴びることもあります。もう一つは人工放射線です。これは、レントゲン撮影やCT検査といった医療現場や、原子力発電所など、人間の活動によって生み出される放射線を指します。私たちは普段の生活の中で、これらの放射線を自然放射線と人工放射線の両方から受けています。しかし、その量はごくわずかであり、健康に影響を与えるレベルではありません。 被ばく量を抑えるためには、放射線源から距離を置く、放射線を遮蔽する、被ばく時間を短くするといった対策が有効です。