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食中毒の原因となるサルモネラ菌

サルモネラ菌は、私たちの腸の中に住んでいる細菌の一種です。実は、その種類は非常に多く、現在確認されているだけでも2,200種類以上も存在します。 サルモネラ菌と聞くと、食中毒を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?実際に、サルモネラ菌は食中毒の原因となる細菌として知られています。しかし、すべてのサルモネラ菌が食中毒を引き起こすわけではありません。サルモネラ菌の中には、人間に対して悪さをするものとしないものがいます。食中毒の原因となるのは、その中でもほんの一部で、約100種類程度だと考えられています。 では、どのようにしてサルモネラ菌による食中毒になってしまうのでしょうか?サルモネラ菌は、汚染された食べ物や飲み物を口にすることで、私たちの体の中に入ってきます。食べ物として特に注意が必要なのは、卵や肉、魚介類などです。サルモネラ菌は、これらの食べ物が汚染されていると、そこで増殖し、私たちがそれを食べることで体の中に侵入してきます。 サルモネラ菌が体内に侵入すると、下痢や腹痛、発熱などの症状を引き起こします。症状の程度は、感染したサルモネラ菌の種類や量、そしてその人の体力によって異なります。ほとんどの場合、数日で回復しますが、乳幼児や高齢者、免疫力が低下している人などは重症化する可能性もあるため注意が必要です。