
ドイツの原子力研究を支えるBMFT
- BMFTとはBMFTは、"Bundesministerium für Forschung und Technologie"の略称で、日本語では「連邦研究技術省」といいます。これは、かつてドイツに存在した、科学技術分野の行政機関です。1972年に設立され、1998年に「連邦教育研究技術省」に改組されるまで、およそ四半世紀にわたり、ドイツの科学技術政策を牽引してきました。
その活動範囲は非常に広く、日本の文部科学省と経済産業省の両方を合わせたような組織といえます。基礎研究に対する助成から、産業界と連携した応用研究の推進、さらには将来を見据えた技術開発の支援など、様々なレベルでの取り組みを行っていました。
BMFTは、大学や研究機関、企業など、様々な主体に対して資金提供や政策支援を行うことで、ドイツの科学技術力の発展に大きく貢献しました。その実績は、自動車、機械、化学など、ドイツを代表する産業の国際競争力にも表れています。BMFTは、もはや存在しませんが、その精神は、現在の連邦教育研究技術省にも引き継がれており、ドイツは引き続き、科学技術立国として世界をリードしています。