
原子力発電と雑固体廃棄物
- 雑固体廃棄物とは?原子力発電所では、電力供給という重要な役割を担う一方で、運転に伴い様々な廃棄物が発生します。その中には、放射能レベルの低い低レベル放射性廃棄物と呼ばれるものがあります。 この低レベル放射性廃棄物の中でも、特に様々な材質や形状のものが混在しているものを「雑固体廃棄物」と呼びます。これは、原子力発電所における「ゴミ」と表現できるものです。雑固体廃棄物には、具体的には、作業員が日常的に使用する衣類、手袋、紙くずといった日用品から、老朽化したり故障した配管の一部やフィルターといった設備の一部まで、実に様々なものが含まれます。これらの廃棄物は、大きく可燃性のものと不燃性のものに分けられます。例えば、布や紙で作られたものは可燃性、金属やガラスで作られたものは不燃性といった具合です。 このように、雑固体廃棄物は発生源も材質も多岐にわたるため、その処理にはそれぞれの特性に応じた適切な方法が求められます。