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食の安全を守る国際規格:コーデックス

私たちの食卓には、世界各国から様々な食品が運ばれてきます。新鮮な野菜や果物、加工食品、珍しい調味料など、その種類は多岐に渡ります。しかし、国が違えば、食品に対する考え方や安全基準も異なります。例えば、ある国では当たり前に食べられているものでも、別の国では禁止されている、なんてこともあるかもしれません。 このような違いがあると、食品の輸出入を行う際に、安全性を確認するための検査や手続きが複雑になってしまいます。そこで、世界共通の食品規格が必要となるのです。それが、コーデックス規格です。正式には「コーデックス・アリメンタリウス」と言い、「食品規格」を意味するラテン語に由来します。 19世紀末のオーストリア・ハンガリー帝国でも使用された、歴史ある言葉です。 コーデックス規格は、食品の安全性、品質、表示など、様々な分野における国際的な基準を定めたものです。世界貿易機関(WTO)の協議でも用いられており、国際的な食品取引を円滑に進めるために重要な役割を担っています。この規格があることで、消費者は世界中どこでも、一定水準以上の安全性が保証された食品を手に入れることができるのです。
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世界で通用する食品規格:コーデックス

- コーデックスの起源「コーデックス・アリメンタリウス」という言葉は、あまり聞き慣れないかもしれません。しかし、この言葉が表すものは、私たちの食卓に安全な食品を届ける上で、とても重要な役割を担っています。コーデックスとは、ラテン語で「食品規格」という意味です。食品規格というと難しく聞こえますが、簡単に言えば、世界中で売買される食品の安全性や品質を確保するためのルールと言えるでしょう。コーデックスの歴史は意外と古く、19世紀末にまで遡ります。当時のヨーロッパには、オーストリア・ハンガリー帝国という広大な帝国が存在していました。この帝国では、すでに「コーデックス・アリメンタリウス」という言葉が使われ、食品の安全性を守るための取り組みが行われていたという記録が残っています。そして現代、世界で通用する食品規格は、このコーデックスただ一つです。世界貿易機関(WTO)からも、国際的な食品の安全基準として認められており、世界各国で食の安全を守るための指針となっています。