BOO方式

その他

原子力発電におけるBOO方式とは

- BOO方式の概要BOO方式とは、「建設(Build)・所有(Own)・操業(Operate)」の頭文字をとった言葉で、発電設備などの社会基盤を民間企業が主体となって建設し、完成後も引き続きその所有と運営を行う方式です。従来の原子力発電所の建設は、電力会社が自ら資金調達や建設、運営までを一貫して行うのが一般的でした。しかし、BOO方式では、民間企業が電力会社に代わってこれらの役割を担います。 具体的には、まず民間企業が原子力発電所の建設プロジェクトを企画し、電力会社との間で電力の買取契約を締結します。そして、必要な資金を調達し、発電所の建設を行います。発電所が完成すると、民間企業は発電所の所有者として、その運営を行い、電力会社に電力を供給します。電力会社は、供給された電力に対して料金を支払うことで、発電所の建設や運営に関わるリスクを負うことなく、安定的に電力を調達することができます。 BOO方式は、電力会社にとって、多額の初期投資を抑え、経営の効率化を図ることができるというメリットがあります。一方、民間企業にとっては、長期にわたって安定した収益を得ることが期待できます。このように、BOO方式は、電力会社と民間企業の双方にとってメリットのある仕組みと言えるでしょう。