Bq

放射線について

意外と知らない?放射能濃度の単位

- 放射能濃度とは? 私たちの身の回りには、ごくわずかな放射線を発する物質が存在します。食品や水、空気、建物や土壌など、あらゆるものに自然由来の放射性物質が含まれており、私たちは常にごく微量の放射線を浴びています。 この、物質の中にどれだけの放射能が含まれているかを示す指標が「放射能濃度」です。 例えば、同じ種類の野菜であっても、産地や種類によって含まれる放射性物質の量は異なります。この違いを分かりやすくするために、一定量の野菜に含まれる放射能の量を数値化したものが放射能濃度です。 放射能濃度は、私たちが食品などからどの程度の放射線を体内に取り込む可能性があるのかを知る上で重要な指標となります。食品の安全性評価などにも用いられており、私たちの生活と深く関わっていると言えます。
放射線について

放射能:目に見えない力の正体

放射能と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?目に見えない危険な力、原子力発電所、レントゲン写真など、様々なイメージが浮かんでくるかもしれません。 原子の中には、原子核と呼ばれる中心部分と、その周りを回る電子が存在します。原子核はさらに陽子と中性子で構成されています。物質はこの原子を基本単位として構成されていますが、通常は安定した状態を保っています。 しかし、ウランやプルトニウムのような一部の物質では、原子核自体が不安定な状態にあります。これらの物質は、より安定した状態になろうとして、原子核から放射線と呼ばれるエネルギーを放出します。この現象を放射壊変と呼びます。 私たちがよく耳にする放射能とは、まさにこの、物質が放射線を出す性質のことを指します。そして、放射能を持つ物質のことを放射性物質と呼びます。 放射線には、アルファ線、ベータ線、ガンマ線など、いくつかの種類があります。これらの放射線は、物質を透過する能力や人体への影響がそれぞれ異なります。レントゲン検査などで利用されるのも、この放射線の性質を利用したものです。
放射線について

放射能の単位:ベクレルとは?

物質が放射線を出す能力のことを放射能と言います。放射能は目に見えませんが、その強さを測ることで、物質からどのくらい放射線が出ているかを客観的に知ることができます。放射能の強さを表す単位には、ベクレル(Bq)が使われています。 ベクレルは、1秒間に原子核が1回壊変する放射能の強さを表しています。原子核の壊変とは、不安定な状態にある原子核が放射線を出すことで、より安定な状態に移ることです。つまり、ベクレルが大きいほど、多くの原子核が壊変し、強い放射線が出ていることを意味します。 ベクレルは、国際単位系(SI単位系)においても正式に認められている単位であり、世界中で広く使われています。放射線の強さを表す単位には、他にキュリー(Ci)がありますが、これは古い単位であり、現在ではベクレルを使用することが推奨されています。 私たちの身の回りには、自然放射線と呼ばれる、自然界に存在する放射線が存在しています。食品や飲料水、空気、土壌などにも微量の放射性物質が含まれており、私たちは常に自然放射線を浴びて生活しています。ベクレルは、このような微量の放射能を正確に測るのにも役立っています。