Ci

放射線について

放射能の単位:ベクレルとは?

物質が放射線を出す能力のことを放射能と言います。放射能は目に見えませんが、その強さを測ることで、物質からどのくらい放射線が出ているかを客観的に知ることができます。放射能の強さを表す単位には、ベクレル(Bq)が使われています。 ベクレルは、1秒間に原子核が1回壊変する放射能の強さを表しています。原子核の壊変とは、不安定な状態にある原子核が放射線を出すことで、より安定な状態に移ることです。つまり、ベクレルが大きいほど、多くの原子核が壊変し、強い放射線が出ていることを意味します。 ベクレルは、国際単位系(SI単位系)においても正式に認められている単位であり、世界中で広く使われています。放射線の強さを表す単位には、他にキュリー(Ci)がありますが、これは古い単位であり、現在ではベクレルを使用することが推奨されています。 私たちの身の回りには、自然放射線と呼ばれる、自然界に存在する放射線が存在しています。食品や飲料水、空気、土壌などにも微量の放射性物質が含まれており、私たちは常に自然放射線を浴びて生活しています。ベクレルは、このような微量の放射能を正確に測るのにも役立っています。