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ESCO事業:経費削減と環境保全を両立

- ESCO事業とはESCO事業とは、「Energy Service Company(エネルギーサービス会社)」の頭文字を取った言葉で、顧客に代わり省エネルギーに関する幅広いサービスを一括して提供する事業のことです。従来のエネルギーサービスは、機器の販売や設置工事が中心でしたが、ESCO事業では、それらに加えて、より包括的なサービスを提供しています。ESCO事業の流れとしては、まず顧客の建物において、エネルギーの使用状況を調査し、現状におけるエネルギーの無駄を分析する省エネルギー診断を行います。その診断結果に基づき、最適な省エネルギー対策を提案し、必要な設備の設計・導入を行います。さらに、単に設備を導入するだけでなく、その後の運転・維持管理までを一貫して請け負うことで、長期間にわたって安定した省エネルギー効果を保証します。ESCO事業の最大の特徴は、成果報酬型と呼ばれる契約形態を取ることです。これは、保証した省エネルギー効果が達成された場合にのみ、顧客はESCO事業者に対して費用を支払うという仕組みです。もし、保証した効果が得られなかった場合は、ESCO事業者がその責任を負うことになります。このように、顧客は初期投資を抑えつつ、確実に省エネルギー効果を得られるというメリットがあるため、近年注目を集めています。