環境に優しいガソリンとは?ETBEの秘密
- ETBEとはETBEは、「エチルターシャリーブチルエーテル」の略称で、ガソリンに混ぜて使う添加剤の一種です。 主な原料はイソブテンとエタノールで、これらを化学反応させて作り出します。 ETBEには、ガソリンの性能を高めるために役立つ、いくつかの特徴があります。まず、ETBEはオクタン価が高いという特徴があります。オクタン価とは、ガソリンがエンジン内部で異常燃焼を起こしにくさを示す数値で、この数値が大きいほど、スムーズな燃焼につながります。 ETBEをガソリンに混ぜることで、オクタン価が向上し、エンジンの出力向上や燃費の改善効果が期待できます。また、ETBEは水に溶けにくいという性質も持っています。ガソリンに水が混ざると、エンジンの不調や燃費悪化の原因となりますが、ETBEは水と混ざりにくいため、このような問題を防ぐ効果も期待できます。 さらに、ETBEは硫黄や芳香族炭化水素を含んでいません。そのため、ETBEを配合したガソリンは、従来のガソリンに比べて排気ガスがクリーンになるという利点もあります。このように、ETBEはガソリンの性能向上や環境負荷低減に貢献する添加剤として、世界中で広く使われています。