RCCV

原子力施設

原子力発電の安全を守るRCCVとは

- RCCVとはRCCVは、「Reinforced Concrete Containment Vessel」の略称で、日本語では「鉄筋コンクリート製原子炉格納容器」といいます。原子炉格納容器は、原子力発電所において、原子炉で事故が発生した場合に放射性物質の外部への漏洩を防止するための、最後の砦となる重要な設備です。RCCVは、その名の通り、鉄筋コンクリートで作られたドーム状の構造物です。厚さ約1メートル以上の頑丈なコンクリート壁と、それをさらに強固にするための鉄筋によって構成されています。この堅牢な構造によって、原子炉内部で想定される最大の圧力や衝撃に耐えられるよう設計されています。RCCVは、放射性物質の閉じ込め機能だけでなく、外部からの衝撃(航空機の墜落など)に対する防護機能も備えています。原子力発電所は、地震や津波などの自然災害に加えて、テロなどの人的脅威にも備える必要があるため、RCCVは高い安全性を確保するために重要な役割を担っています。日本国内の多くの原子力発電所では、このRCCVが採用されています。これは、日本の厳しい耐震基準や安全基準を満たすための構造として、鉄筋コンクリートが適していると考えられているためです。