
ゲージ圧と絶対圧:圧力の測り方
私たちは普段の生活の中で、空気の存在を意識することはあまりありません。しかし、空気にも重さがあり、その重さによって私たちは何気なく圧力を受けています。これが大気圧と呼ばれるもので、地球上では約1気圧という圧力が常に加わっています。この圧力は、地球を包む大気の層によって生み出されており、地上から上空に行くほど大気の層は薄くなるため、気圧も低くなるという特徴があります。
さて、私たちが普段目にする圧力計は、この大気圧を基準とした圧力を示しています。これをゲージ圧と呼びます。例えば、自転車のタイヤに空気を入れる際、圧力計が示すのはタイヤ内の空気圧が大気圧よりどれだけ高いかという値です。タイヤ内の空気圧が2気圧であれば、ゲージ圧は1気圧となります。ゲージ圧は、基準となる大気圧より圧力が高い場合は正圧、低い場合は負圧と表現されます。例えば、掃除機は内部の空気を排気することで負圧を作り出し、ゴミを吸い込んでいます。このように、ゲージ圧は私たちの身の回りで広く利用されており、様々な場面で重要な役割を担っています。