
安全を守る最後の砦:ハンドフットクロスモニタ
原子力施設では、安全を最優先に、放射性物質の取り扱いに細心の注意を払っています。発電の過程で微量の放射性物質が発生することは避けられませんが、作業員や周辺環境への影響を最小限に抑えるため、厳格な管理体制を敷いています。
その中でも特に重要なのが、施設内での放射性物質の拡散を防止する汚染管理です。原子力施設内は、放射線レベルに応じて、厳重に管理された区域に区分されています。そして、作業員は、それぞれの区域に入る際に、専用の保護具や装備を着用します。
作業区域から退出する際には、衣服や身体に放射性物質が付着していないかを専用の機器を用いて確認します。これを汚染検査と呼び、微量の放射性物質でも検出できる高感度の測定器が用いられます。もし、汚染が確認された場合は、直ちに除染を行い、安全が確認されるまで、その区域からの退出は許可されません。
このように、原子力施設では、汚染管理を徹底することで、施設内外への放射性物質の漏洩を防止し、安全な運転を維持しています。