ヘリウム原子核:α崩壊の鍵を握る粒子
ヘリウム原子核とは
物質を構成する最小単位を原子と呼びますが、その中心には原子核が存在します。原子核はさらに陽子と中性子という小さな粒子で構成されています。陽子は正の電荷を帯び、中性子は電荷を持ちません。原子番号は陽子の数を表し、それぞれの原子に固有の番号です。
ヘリウムは原子番号が2の元素で、記号はHeで表されます。これは、ヘリウム原子核中に陽子が2つ存在することを意味します。また、ヘリウム原子核の質量数は4です。質量数は陽子の数と中性子の数の合計なので、ヘリウム原子核には中性子も2つ含まれていることが分かります。 このように、ヘリウム原子核は2つの陽子と2つの中性子が強 nuclear 力で結びついてできています。この組み合わせは非常に安定しており、ヘリウムは他の元素と化学反応を起こしにくい性質を持っています。