イメージング・プレート

放射線について

医療現場の立役者!イメージングプレートとは?

私たちが普段、目で見ている光は、電磁波と呼ばれる波の一種です。しかし、この世の中には、目には見えないけれど、同じ電磁波の仲間である光が存在します。それが、レントゲン撮影でおなじみのX線や、電子線、中性子線といったものです。これらの光は、目には見えないものの、物質を透過したり、散乱したりする性質を持っているため、医療や工業など、様々な分野で利用されています。 イメージングプレート(IP)は、これらの目に見えない光を捉え、写真のように記録することができる、特殊なフィルムのようなものです。IPは、まるで光を吸収して蓄えるスポンジのような構造をしていて、目に見えない光が当たると、そのエネルギーを吸収して、その情報を一時的に記憶します。そして、後からレーザー光を当てることで、記憶した情報を可視化し、画像として出力することができるのです。 従来のレントゲン写真では、銀塩フィルムというものが使われていましたが、IPは、銀塩フィルムよりも感度が高く、より鮮明な画像を得ることができるという利点があります。また、繰り返し使えるという点も、大きなメリットです。そのため、近年では、医療現場だけでなく、工業分野などでも広く利用されるようになってきています。