エネルギー統計

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エネルギーの今を映す鏡:総合エネルギー統計

エネルギーは、目には見えませんが、私たちの生活を支える大切なものです。毎日の暮らしの中で電気を使ったり、乗り物に乗ったりする時、私たちはエネルギーの恩恵を受けています。では、こうしたエネルギーはどのようにして私たちのもとに届いているのでしょうか? 総合エネルギー統計は、エネルギーが姿を変えながら、どのように社会に行き渡るのかを明らかにする統計です。その流れは、まるで複雑に張り巡らされたパイプラインのようです。まず、石炭、原油、天然ガスなどの資源が、国内で産出されたり、海外から輸入されたりします。そして、発電所では、これらの資源を燃焼させて電気エネルギーに変換します。さらに、電気は送電線を通って私たちの家庭や工場に届けられます。 エネルギーは、電気という形だけでなく、様々な形で利用されています。例えば、工場では、原料を加工したり、製品を製造したりするために、電気エネルギーや熱エネルギーが欠かせません。また、私たちが毎日利用する車や電車などの輸送機関も、燃料を燃焼させてエネルギーを生み出すことで動いています。 このように、総合エネルギー統計は、エネルギー資源の採取から、私たちが最終的に消費するまでの流れを、全体像として描き出すことができる重要な統計なのです。
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エネルギーの流れを可視化する:エネルギーバランス表

私たちの暮らしは、電気や熱など、様々な形のエネルギーによって支えられています。毎日使う電気はどこで作られ、どのように私たちのもとに届いているのでしょうか?このような、エネルギーの生産から消費までの流れを明らかにし、記録したものがエネルギーバランス表です。 エネルギーバランス表は、いわばエネルギーの一年間の旅の記録です。資源エネルギー庁が毎年発行しており、私たちの国のエネルギー事情を理解するための重要な資料となっています。 この表は、エネルギー源別に、国内でどれだけのエネルギーが生産され、輸入され、消費されているのかを詳細に示しています。例えば、電気を作るために使われた石炭や天然ガスの量、太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーによる発電量が分かります。さらに、家庭やオフィス、工場など、それぞれの分野でどれだけのエネルギーが消費されているのかも記録されています。 エネルギーバランス表は、単なる記録にとどまらず、エネルギー政策の基礎資料として、重要な役割を担っています。過去のデータに基づいて将来のエネルギー需要を予測したり、エネルギーの安定供給や地球温暖化対策などの課題解決に向けた政策を立案したりする際に活用されています。 このように、エネルギーバランス表は、私たちのエネルギーの現状を把握し、より良い未来を創造するための羅針盤としての役割を担っていると言えるでしょう。