分散型電源:エネルギーの地産地消
私たちの生活に欠かせない電力は、これまで都市部から離れた場所に設置された大規模な発電所で作られ、送電線を通じて届けられてきました。しかし近年、エネルギーの地産地消や環境への負荷軽減といった観点から、電力の作り方にも変化が生まれています。
その代表例が「分散型電源」です。従来のように遠く離れた場所から電気を送るのではなく、太陽光発電や風力発電など比較的小規模な発電設備を、私たちの住む街や建物に近い場所に設置し、そこで作った電気を使う仕組みです。
分散型電源には、送電によるエネルギーロスが少ない、災害時でも地域で電力を供給できる可能性があるなど、多くのメリットがあります。また、地域で必要な電力を地域で賄うことで、エネルギー自給率の向上や地域経済の活性化にも繋がります。
環境問題への意識が高まる中、分散型電源は、これからの持続可能な社会を作る上で、ますます重要な役割を担っていくと考えられています。