ガンマナイフ治療:脳疾患に有効な放射線治療
- ガンマナイフ治療とはガンマナイフ治療とは、頭部に集中的にガンマ線を照射することで、脳腫瘍などの病気を治療する方法です。 手術のように頭蓋骨を開く必要がなく、身体への負担が少ないのが大きな特徴です。では、なぜガンマ線を使うと、身体への負担を軽減できるのでしょうか? ガンマ線は、光と同じ電磁波の一種ですが、 エネルギーが高く、組織を透過する力も強いという性質を持っています。 このため、皮膚や骨を傷つけることなく、病巣にピンポイントで照射することが可能なのです。治療では、患者さんの頭に専用の固定具を取り付け、頭部の位置を正確に固定します。 その後、CTやMRIなどの画像診断装置を用いて、病変の位置や形状を正確に把握します。 得られた情報に基づいて、コンピュータが最適な照射計画を立て、200本以上のガンマ線ビームを病巣に集中させます。ガンマナイフ治療は、 従来の手術に比べて、入院期間が短く、日常生活への復帰も早いというメリットがあります。 また、 脳深部の病変にも適用可能であり、多くの患者さんにとって福音となる治療法と言えるでしょう。