信頼区間

その他

信頼度:標本調査の精度を測る

私たちの身の回りでは、新聞やテレビの世論調査、工場で作られる製品の品質検査など、限られた数のデータから全体の特徴を推測しなければならない場面が多くあります。このような限られたデータから全体の様子を調べる方法を標本調査と呼びます。標本調査は、対象全体から一部を選び出して調査を行うことで、時間や費用を抑えながら全体像を把握するのに役立ちます。 標本調査では、選び出された一部の集団を標本と呼び、その標本から得られた結果から、調査対象全体である母集団の性質を推測します。しかし、標本はあくまでも母集団の一部であるため、その推測には必ずしも確実性があるわけではありません。そこで、推測の確からしさを示す指標として信頼度が使われます。 信頼度は、例えば95%といった形で表され、これは100回の標本調査のうち95回は、真の値(母集団の平均値など)が推定された範囲内に入ると期待できることを意味します。つまり、信頼度が高いほど、推測結果の確実性が高いと言えるのです。標本調査を実施する際には、目的に応じた信頼度を設定し、その上で必要となる標本の大きさを決定することが重要です。