円/kWh

原子力発電の基礎知識

電気料金のカラクリ:発電原価とは?

私たちが毎日当たり前のように使っている電気ですが、当然ながら電気を作るにも費用がかかっています。その費用を表す指標の一つが「発電原価」です。「発電原価」とは、電力の量を表す単位である 1 キロワット時 (kWh) の電気を発電するのに、どれだけの費用がかかるのかを示したもので、円/kWh という単位で表されます。 この発電原価は、私たちが支払う電気料金を決定する上で、非常に重要な要素となります。発電原価が低くなれば、電気料金も安く抑えられる可能性があるからです。 例えば、太陽光発電や風力発電といった自然エネルギーを利用した発電方法は、発電時に燃料を必要としないため、発電原価を低く抑えられるというメリットがあります。一方、火力発電は、石油や石炭、液化天然ガスといった燃料を燃やして発電するため、燃料価格の影響を大きく受け、発電原価が高くなる傾向にあります。 このように、発電方法によって発電原価は異なり、その差は電気料金にも影響を与えます。私たちが日頃何気なく使用している電気料金は、発電にかかる費用や、その時のエネルギー情勢などを反映した結果と言えるでしょう。