再生不良性貧血

放射線について

再生不良性貧血:血液の重要な要素が減少する病気

- 再生不良性貧血とは私たちの体内を巡る血液には、酸素を運ぶ赤血球、細菌などから体を守る白血球、出血を止める血小板といった重要な成分が含まれています。再生不良性貧血は、これらの血液細胞すべてが減少してしまう病気です。健康な状態であれば、骨の中にあるスポンジ状の組織「骨髄」で、血液細胞のもとになる「造血幹細胞」が盛んに細胞分裂を繰り返して、必要な血液細胞を供給しています。しかし、再生不良性貧血を発症すると、この造血幹細胞の働きが弱まってしまったり、数が減ってしまったりします。その結果、十分な血液細胞が作られなくなり、様々な症状が現れるようになります。例えば、赤血球が減少すると、体が酸素不足に陥り、疲れやすさ、息切れ、動悸などが起こります。白血球が減少すると、感染症にかかりやすくなり、発熱や肺炎などの症状が現れます。また、血小板が減少すると、出血が止まりにくくなり、鼻血、歯茎からの出血、あざができやすくなるなどの症状が現れます。再生不良性貧血は、命に関わることもある病気ですが、適切な治療を行うことで、多くの場合、症状をコントロールし、日常生活を送ることができます。
放射線について

放射線と血小板減少症

私たちの体内を流れる血液には、酸素を運ぶ赤血球、細菌などから体を守る白血球、そして出血を止める働きをする血小板の三種類の細胞が存在します。このうち、血小板は血管が傷ついて出血した際に、その部分に集まって塊を作り、傷口を塞いで出血を止める役割を担っています。 通常、血液1マイクロリットルあたり20万から50万個程度存在する血小板ですが、何らかの原因でその数が減ってしまうことがあります。このような状態を血小板減少症と呼びます。血小板数が10万個以下になると血小板減少症と診断され、数が減るほど出血しやすくなります。 血小板減少症になると、鼻血が出やすくなったり、歯茎から出血したり、皮下に内出血による赤い斑点が出現することがあります。さらに、血小板数が極端に減少すると、脳内出血などの重大な出血を引き起こす危険性も高まります。そのため、血小板減少症と診断された場合には、その原因や症状の程度に応じて適切な治療を受けることが重要となります。