
風力発電の進化:ダリウス型の発展と課題
- ダリウス型の特徴ダリウス型風力発電機は、その名の通り、まるで巨大な卵を混ぜる道具のような、独特な形をしています。垂直に立てられた回転軸に、緩やかに湾曲した2枚、あるいは3枚の羽根が取り付けられており、その姿は一目でそれと分かります。このダリウス型の最大の特徴は、風の向きを気にすることなく、どこから風が吹いても発電できるという点にあります。一般的な風車のようにプロペラが付いている風力発電機の場合、風に向かって常に正面を向くように向きを変える必要がありますが、ダリウス型は その必要がありません。そのため、風の流れが変わりやすい場所や、山や谷など複雑な地形が多い場所でも、効率的に発電することができます。また、常に風の方向を変える必要がないため、向きを変えるための装置が不要という点も、ダリウス型の大きなメリットと言えるでしょう。